講師プロフィール

講師 利野郁枝です。

低糖食コーディネーター。糖質制限パン・料理教室a‐ta‐sant’e主宰。子供の喘息、アトピー性皮膚炎をきっかけに食育に目覚める。2003年小麦パン教室を開講する。2013年 江部医学博士監修の京都江部粉と出会い、糖質制限を学ぶ。糖質オフパンのレシピ開発に取り組む

講師からのメッセージ

なぜ糖質オフパンを焼き始めたのか

利野郁枝(りの・いくえ)です。健康オタク&糖質オフマニアです。
そして、あなたに「今までと変わらず、家族と一緒に食べる、おいしいパンを囲む ごきげんな食卓」をお約束する、夢の糖質オフパン通信講座の講師です。

「先生も二型糖尿病なのですか?」「なぜ糖質オフパンなのですか?」
よくいただくご質問です。結論から申し上げると、わたしは二型糖尿病ではありません。なぜ糖質オフパンなのか、というご質問には「迷子になったから」とお応えします。
迷子になったから。ビックリですよね。
でも、本当なのです。わたしが糖質オフパンを焼くようになったきっかけは、迷子でした。今から7年前、わたしは製パンや製菓の食品展示会に出向いていました。目的のブースに向かっていたはずが、どういうわけか迷子になり、広い会場をウロウロしていました。そのときに、偶然出合ったのが、「京都江部粉」でした。

京都江部粉だけに通用する製パン理論が生まれた

最初は単なる興味本位で焼き始めました。すでにパン教室の講師として15年近いキャリアがありましたから、正直、何度かやってみたらできるだろう、と思っていたのです。ところが、何度やっても上手くいきません。これまで経験した小麦を使ったパン理論がまったく通用しないのです。
なんなの!? この粉、どうなってるの??
驚きと焦りでいっぱいになりました。しかし、同時に持ち前の負けん気に火がついて、「やってみようじゃない」という気持ちになったのです。

まずは、京都江部粉について知ろうと研究をはじめました。
この粉は、高雄病院理事長江部康二先生監修の元に開発されたこんにゃく加工品使っています。だから、当たり前なのですが、それまでの小麦粉理論がまったく通用しなかったのです。

この粉には、この粉だけに通用する理論と手法があるはず。

そこからは、今までの知識も経験もいったん忘れて、本当に赤ん坊のような気持ちで粉と格闘し続けました。わたしは、「職人のようだ」といわれることがあるのですが、まさにそんな感じだったと思います。

何度も何度も試作を繰り返すことで、ある日ふと「あ、わかった!」という瞬間がありました。粉の特性を知り、そこから理論だてることができたのです。京都江部粉だけに通用する製パン理論が生まれた瞬間でした。

「ごきげん低糖質パン」の理論が生まれて、転機が訪れた。

そんなときに、京都江部粉を使ったパン作りをデモンストレーションレッスンしませんか、と声をかけていただきました。
京都江部粉を理解して、糖質オフパンの理論を生み出したけれど、デモンストレーションができるのだろうか。緊張しました。どんな方がいらっしゃるのかわかりませんでしたし、自分が生み出した理論がどう受けとめられるのか、気になったからです。

デモンストレーションレッスンを始めてすぐに、わたしは何ともいえない高揚感に包まれました。これまでも講師としてパンづくりをお伝えしてきましたが、参加してくださっている方の熱量がまったく違ったのです。

わたしの一言一言をとても熱心にメモされ、手元をじーっと見てくださる。それは、参加されている方の多くが、Ⅱ型糖尿病に悩まれていたからでした。

わたしの新しい「ごきげん低糖パン」が、お役に立てる!家族と笑顔で朝食にパンを食べるお手伝いができる!朝からご機嫌で過ごすためのサポートができる!この発見は、わたしにとってとても大きな感動でした。

広がる「ごきげん低糖質パン」とコロナでふたたび転機が

デモンストレーションレッスンをきっかけに、わたしは兵庫県などで「糖質オフパン」のレッスンを開催するようになりました。
地元の方々はもちろんですが、遠くは島根県・関東圏から通ってくださる方もいました。その多くが二型糖尿病と向き合いながら生きており、「家族と同じようにおいしいパンを朝食に食べたい」と思う方々でした。

ごきげん糖質オフパンをつくっていて、気づいたことがあります。
それは理論をつかえば、ドンドンつくれるパンの種類が増えること。チャレンジすればするほど、奥が深くおもしろいこと。そして、なによりおいしいこと!
受講してくださる方が喜んでくださることが、わたしにとって励みになったことは言うまでもありません。

そんなときでした。新型コロナウィルスの感染が拡大し始めたのです。ニュース等でとりあげられているように、新型コロナウィルスは基礎疾患のある方は重症化しやすく、とくに感染に注意が必要だとされます。これまで遠方から受講されていた方も、感染リスクを考えると受講を続けることが難しくなりました。わたし自身が、遠方に出向くことも同じように難しい状況になりました。それでも、糖質オフパンを学びたいという声は変わらず寄せられます。悩みました。

そのときに「通信講座」という言葉が頭に浮かびました。

そして、「ごきげん低糖質パン」は次のステージへ

通信講座。多くの方が耳にしたことがあると思います。
自宅にいながら、教材が送られてきて、自分のペースで学習できる講座です。それを「ごきげん糖質オフパン」を学べるような仕組みを作ったのです。わたし自身、通信講座で糖質オフパンをレッスンした経験はなく、リアルレッスンの内容をどのようにしたらわかりやすくお伝えできるのか、試行錯誤を繰り返しました。

悩むたびに思い出すのは、これまでレッスンで出会ってきた大勢の方々です。そして、その方々の「おいしい!」「これで朝食に家族とパンを食べられます」という言葉でした。その声と皆さんの笑顔がわたしの背中を押してくれました。

一方、通信講座を準備するなかで、新たに気づいたことも多くありました。
それは、通信講座ならではのメリットです。自宅で自分の好きなタイミングで学んでいただけます。あなたがどこにお住まいであっても、関係ありません。そして、気になるレッスンは何度も何度も繰り返しご覧いただけます。
通信講座だからこそ、時間も距離も超えることができます。